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インディゴが染まらない原因解説

美ら藍/沖縄RQインディゴ

2023.09.25

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こんにちは!沖縄那覇発ー大阪伊丹便の機内で書いています。

毎週のヘナ刈り取りでバタバタと出張準備をして

空港へ向かいました。

高速沖縄道で米軍さんの珍しい車両に遭遇しました。

 

ハマーの後ろがピックアップトラックみたいになっています。こんなの初めてみました。

これで刈り取ったヘナを運んだら便利だろうな・・・

なんて妄想してしまいました。

 

 

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【 インディゴが染まらない原因解説  】

 

インディゴが上手く染まらない。褪色が早い。などの

質問が複数ありましたので解説したいと思います。

 

先ず、理解して頂きたいことはヘナとインディゴは全く性格が異なるということです。

 

・ヘナ葉に含まれているのはローソン色素(ローソニア・アルバ)

でオレンジ色です。タンパク質に吸着し、その後の酸化により

より濃く変化します。

 

・インディゴの呼称は最終的な色の名称です。

・インディゴブルーに染めるための色素を持つ植物は世界に

 150種以上、細分化すれば1000を超えるといわれています。

 

・木蘭、インド藍、ナンバンアイ、タイワンコマツナギ、ナンバンコマツナギなどが主に染毛に使用されています。

 

・近年、タデ藍や琉球藍の特殊加工されたものも流通しています。

 

 

インディゴの葉の含まれている色素はインジカン(インディカン)

 

しかし、このインジカンは無色で水を加えると分解してグルコースとインドキシルになります。

 

その後、空気にさらすなどして緩やかに酸化すると、インドキシルはインディゴと変化します。

 

この時の「緩やかに酸化」ということが最も重要になります。

 

つまり、急激な酸化はインディゴにならない。ということで

いきなり空気にさらすより、水を含ませた状態で徐々に緩やかに酸化させる必要があるのです。私はそのことをサラシタイムと表現しています。

 

ヘナの場合はとにかく毛髪に塗布するだけで染まりますが

インディゴは染まり方が違うのです。

 

それからヘナは殆ど退色しませんが

インディゴはシャンプー毎に少しずつ褪色すると考えています。

 

ジーンズ(デニム)は昔、天然インディゴで染められていました。

洗濯する毎に色は少しずつ落ちてしまいます。

ヘナよりインディゴの方が褪色すると考えています。

 

・・・ここから重要事項です。・・・

 

・ヘナ後にインディゴ、あるいはヘナとインディゴのミックスを塗布する際に、気をつけなければいけないことがあります。

これまでのトラブルの原因はここにあります。

 

・インディゴの染まりが悪い。

・二度染めしたが一週間ほどでインディゴが褪色してオレンジになった。

などの原因は塗布する際のインディゴの粘性です。

 

インディゴはヘナペースト状で塗布してはいけません。

ペーストが硬いのが染まらない原因です。

インディゴの写真ですが、左側はNGです。右側はOKです。

インディゴは塗布する際にケチャップ状でなければ染まりません。

 

ハーブカラー二度染めです。先ずはヘナを塗布して40~60分加温放置します。

今回は沖縄産の美ら藍を使用しています。

100gに対して3倍の300g(ml)の温湯(50℃)を

加えて混ぜます。

この際、小さなマドラーはNGです。

大きめの泡立て器を使用して下さい。

電動ミキサーでも構いません。

温湯を加えてケチャップ状にします。

インディゴは2~3分後に硬くなりますので、更に塗布する寸前にもう一度、温湯を加えてケチャップ状状にして下さい。

このことが最も重要です。

インディゴはとても繊細です。硬いと染まらないし、柔らかいと顔周りに流れてきます。夏場は特に汗をかくことが流れる一因となっています。顔に流れるか流れないかギリギリのところでインディゴはしっかり染まると考えています。

インディゴの使い始めは皆さん失敗されるようです。

経験値を積み重ねるしかありません。

 

          Good luck !

 

今日もご覧頂きましてありがとうございました。