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インディゴは明るくならない2020その1

インディゴ

2020.06.21

今年の1月に開催の東京ヘナ塾に2年半ぶりに参加された理容師さんがいらっしゃいました。

 

2017年1月東京ヘナ塾に参加されましたモデルさんです。
当時、システム販売のヘナ?(察するにインディゴ配合ミックス)を続けられ、その後、友人の勧めで数回HQヘナをセルフで行ったそうです。拝見したところ、根元はヘナの色、中間毛先は暗い(黒い)感じに染まっていました。
   
 
インディゴ配合?もしくはジアミン配合のケミカルヘナ?話を伺うとインディゴ配合のミックスハーブのようなもので、セルフ・・・とうことで重なっている部分が暗く染まっているようです。
脱染する場合、インディゴ配合の場合は明かるくすることが困難であること、脱染のみで約2時間、その後、ヘナを行うため4時間ほどかかってしまうことを伝え、了承して頂くことが必須と考えています。これをインフォームドコンセントと表現しています。
しかも、必ずしも明るくなるという保証がありません。場合によっては断念せざるを得ないこともあります。
インディゴ、インディゴ配合ミックスハーブの脱染は、過去何度も行っていますがなかなか満足いく結果に繋がることがありません。しかし、今後のことも考えると少しでも明るくしておきたい
本物のヘナの良さを体験してもらいたいとの思いから、毎回チャレンジしています。
その結果がこちらです。
やはり、インディゴの影響が残ってしまい、黒い(暗い)部分が残ってしまいました。

 

その後、二回目のヘナ塾参加の際に
    
 
本当に迷惑、ご苦労をお掛けしますが、再度、こちらのモデルさんに、大きなダメージを与えることを覚悟のうえでパウダーブリーチを1:5の配合で3回繰り返しました。
それぞれ一回の塗布後、45℃の加温15~20分
毛髪ダメージは覚悟の上、ブリーチの限界にチャレンジさせて頂きました
 
その結果が、こちらです。

 

こちらのモデルさんが後に千葉ヘナ講習会に参加され「枝毛・切れ毛が凄い・・・」
と仰っていました。 大変申し訳ありません。ご免なさい。
インディゴの影響で暗い部分のみを塗布するのですが、どうしても周囲に影響が及んでしまいます。
この後、全体にHQヘナを続けると、元に戻ってしまいます。

 

 インディゴは明るくなりません。(脱色を試みてもグリーンになるだけです。
そのグリーンを修正するためにヘナを行うと再び暗くなるのです。)
ヘナも繰り返すと暗くなる。そこで、インディゴをブリーチした明るいグリーンが明るいブラウンになるまではHQヘナを使用しその後は根元のみのリタッチ塗布を行い
それ以外の部分へはアワル(無色のハーブ)でトリートメントします。
根元の明るいカッパーは、白髪率が高ければ高いほど顕著に現れます。
脱インディゴが上手に出来ない場合は、根元のみHQヘナではなく
⓵ 毎週の場合「橙=HQヘナ3:1インディゴ」または「胡桃」
⓶ 2週間毎では「胡桃」または「琥珀=HQヘナ2:3インディゴ」
➂ 3週間毎:「琥珀」「鳶色=HQヘナ3:7インディゴ」基本は明るい方(インディゴ率が少ない)から試してみてください。

根元を違和感なく時間を掛けて明るくしそれから最終的にHQヘナへ・・・

この方法は長さにもよりますが半年~一年という長期になります。
インディゴは基本的に明るくなりません。明るさを求められる可能性のある方、カラーチェンジを望まれる方へは使用厳禁です。
安易なインディゴ使用は後悔します。

千葉ヘナ講習会の参加された美容師さんが他社ヘナを使っている美容室のブログを見てインディゴを数回されたことを後悔されていました。

インディゴは明るくならないことデメリットをしっかり伝えるインフォームドコンセントを行わない無責任な施術者にならないように心がけましょう。

 

インディゴや、ヘナとインディゴのミックスの使用は基本的にプロが施術しなければ、綺麗にはなりません。

 

その2へ・・・つづく・・・