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ヘナ後インディゴ2度染めの注意点

ヘナ塾・カウンセリング

2024.02.10

 

過去に何度か記事にしていますが、ヘナ後インディゴ2度染めの注意点についてお伝えします。過去記事のリンク先も参考になさって下さい。

 

 

『インディゴが染まらない原因解説』

 

『刈り上げ部分のインディゴをしっかり染める技』

 

 

最近、多い質問内容が「ヘナ後インディゴ2度染めから1~2週間でオレンジに戻る」という内容です。

 

ヘナでオレンジのベースを作った後に、そのオレンジ部分のみにインディゴ、あるいはヘナとインディゴのミックスハーブを塗布する2度染めですが、この時にインディゴの染まりが不完全で薄染まりであることが原因だと考えています。

 

そこでインディゴが薄染まりになる原因を一緒に考えてみましょう。(この場合、インディゴ単品もミックスも同じと考えて良いでしょう。)

 

①インディゴの粘性 これが最大の原因だと思われます。

私の著書「ヘナ巧匠(こうしょう)」一部抜粋です。

上の画像左は硬め、右は軟らかめこの差はインディゴの染着を大きく左右します。

左の硬めの状態で塗布すると一週間後にはヘナのオレンジ味が強く出てきます。

つまり、インディゴが効いていないのです。

 

適度な粘性は右側です。画像ではなかなか分かり難いと思いますが

滑かなケッチャップ状です。

 

インディゴ、ヘナ+インディゴのミックスハーブは温湯を加えてから3分後には

少し硬くなります。ということは最初にケチャップ状であっても3分後にはお味噌状態に

なっていることがあります。この状態で塗布を続けると結果、薄染まりとなり、先述の通り一週間程度でオレンジになります。

 

温湯を加えてから3分は粘性をチェックする時間が必要です。

 

顔に流れるか流れないか・・・のギリギリの粘性が最良です。

上のリンク先では増粘剤を使用する方法も紹介しています。

 

インディゴ単品使用の場合は特に粘性が乏しくなりやすいので注意が必要です。

(ヘナとのミックスの場合はヘナ率が高くなると粘度も安定します。)

 

確実なインディゴ施術には経験値を上げる必要があります。

 

②加える温湯が熱湯の場合 適温は50℃です。熱湯100℃は色素を壊します。

③オイルを加える。インディゴの色素であるインディカンはオイルを嫌う。

④ペーストにしてから塗布までの時間

温湯(50℃)を加えてから塗布開始までは10分未満厳守

⑤放置タイムは最大90分

インディゴの放置タイムについて2度染めの基本は30分、これは普通毛0.08mmの場合

太毛、多毛の場合は45~60分、毛質で大きく染まり度合いが異なります。

 

ちなみに2度染めインディゴは塗布後30分で色素のほとんどを消化していると考えています。それはヘナのベースがあってのことと理解しています。

 

⑥使用するインディゴの選択、外国産や国産でもインディゴの染まりが不安定な製品があります。

 

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インディゴ単品染めとミックスハーブ単体での放置時間は60~90分を推奨しています。

これは私が15年以上インディゴ&ミックスハーブを繰り返している実体験からのデータです。繰り返しになりますが白髪の量(割合)と毛質でヘナもインディゴも染まり度合いは大きく異なりますのでご注意下さい。

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それからインディゴを塗布する前のシャンプーやヘッドマッサージは厳禁です。

アレルギーを誘発させる恐れがあります。

 

これはご自身の皮脂を頭皮にしっかりと残しておいた方が刺激が強いインディゴに対しては良策であるということです。

 

ヘナとインディゴは全くその性質が異なります。インディゴは感作性(アレルギー性)が高く、繊細です。必ず事前のパッチテストを行って下さい。

 

インド産のインディゴにはトゲが含まれていて物理的な痒みを体験されることがあります。

インディゴの痒みはアレルギーでない場合がほとんどですが、希に色素沈着の事例が報告されています。私が知る色素沈着のトラブルでは、直前のオイルマッサージを行っている場合が多く、事前のシャンプーも厳禁と考えています。

 

この辺りの内容については直接、ヘナ塾でご質問下さい。

(メール、メッセージの質問はご遠慮下さい。)

 

以上のことからも安定した濃い染まりと低刺激の国産インディゴ「美ら藍」の増産に励みたいと思います。

 

 

今日もご覧頂きましてありがとうございました。