2週間毎のジアミン配合ケミカルヘナで真っ黒
白髪率80％以上の事例
2018.06.23
【2週間毎のジアミン配合ケミカルヘナで真っ黒】
ヘナイベントに参加されたお客様です。いつも自分でヘナをしています。
市内の○○○美容室で時々ヘナをしてもらいますが、そこからヘナ粉を分けてもらい
殆ど自分でやっています。今回はイベントに参加するために白髪を染めずにいましたが、
いつもは2週間に一度、染めているそうです。
しかし、その○○美容室のヘナ・・・実はジアミン配合ケミカルヘナを使用されていて
どうやらケミカルヘナを本物のヘナと勘違いされているようなのです。
しかも、困ったことに情報誌等で
ヘナとして大々的に宣伝しているそうで近隣の方々の間では
「ヘナ=真っ黒に染まる植物系の白髪染め」と伝わっているらしいのです。
実際にヘナのイベントのお誘いの際にも地域住民の方々に
「ヘナは真っ黒になるんでしょ？」
と言われたそうです。
今回ヘナイベントに応募されたきっかけは「真っ黒の髪を明るくしたい！」
実際に使用されているヘナ（ケミカルLB）を持参されました。
ということでした。ごらんの通り天然100％ヘナではありません。
ご本人も薄々天然100％ではないことに気付かれていたようです。
そこで先ずはヘナ教本を使って天然100％ヘナの解説、
それから天然100％で短時間に黒に染まら無いこと。
既染部を明るくすることが困難であることなどをお伝えしました。
最初に明るい色合いの洋服を好まれるということで
ウイッグ美子のヘナカッパーがお似合いになると確信しました。
それに・・・
ご本人曰く、「本当は一週間に一度でも染めたい。」というご希望がありました。
ここからインフォームドコンセント、脱染には相当の時間が掛かること、
脱染を行っても明るくなるという保証がないこと、脱染後に改めて
ヘナを塗布し60分加温すること、それから仕上がりは根元の赤みがある
オレンジの仕上がりになること、その後はホームヘナを2週間に一度、
または毎週行うことでこのような色、ツヤ、感触になることを伝え、同意を得ています。
（インフォームドコンセント）
さて、今回のポイントは
①「ケミカルヘナ」にインディゴが配合されてるか否か、配合されている場合、
①「ケミカルヘナ」にインディゴが配合されてるか否か、配合されている場合、
脱染を行っても明るくなりません。（緑になりますが明度は上がりません）
②2週間に一度のジアミンによる酸化重合発色が果たして脱染できるか否か
③ 現状は２週間に一度、しかし、毎週を切望されている。
この三点を重要視し「HQヘナ」のみをお薦めしました。
仮にお客様が一ヶ月毎、１ヶ月半毎の周期であったなら天然ハーブ２度染めを
お薦めしたかもしれません。この２度染めはホームカラー（セルフ）は無理です。
総合的な観点からHQヘナと決定しました。
総合的な観点からHQヘナと決定しました。
HQヘナを毎週行う＝1年後には綺麗な髪へ・・・
それは計算上のこと、確かに間違っていないが・・・
本人がいくら納得しても、周囲から根元だけが
オレンジからカッパーそれ以外は真っ黒・・・
多分、周囲から指摘されると心が折れてしまう・・・
半年、続けて一気にショートへ・・・
そんな考えもありますが・・・その半年間が問題なのです。
そこで駄目で元々・・・脱染を試みました。
繰り返しますが
①繰り返された酸化重合が果たして明るくなるのか・・・
②ケミカルにインディゴ配合の場合は明るくならない・・・
ヘアカラー教本 P130「THE 脱染」より抜粋
20:1CL脱染加温15分自然放置10分を二回繰り返しました。
ほんの少しですが明るくなりました。
このまま熟成HQヘナ加温60分
HQヘナ後にアイロニングで熱酸化
少し濃くなっています。
しかし、これでも周囲からは根元を指摘される可能性が高い・・・
この場合、カラートリートメント彩のＬＢ ｏｒ DB ｏｒ ＡｓｈBKを
根本に付けてお帰り頂く方法があります。
選択は既染部に合わせて行います。
三日以内のアフターフォローを必ず行い。
安定するまではお世話を続ける必要があります。
誠心誠意尽くすことが出来れば
必ずお客様もそれに応えられます。
お客様を大切に思いやることで
お客様は私にとって大切なサロンだと
思って頂くことが出来ます。
今日もご覧頂きありがとうございます。
