20分で染まるヘナの正体
国内ヘナ事情
2016.04.29
先日、ヘナ講習の際に参加者の方がヘナを持ち込まれました。
ご本人曰く・・・
「このヘナはヘナ葉のオレンジの色素が濃い部分だけを取り出す
独自の方法で20分でしっかり染まります。」ということでした。
メーカーさんのパンフレットには「最良のヘナは20分で染まります。」
と書かれています。
最初にパッケージを見たときに「見覚えのあるヘナ」そう思いました。
もう、ずいぶん前になりますが東北のあるサロンのオーナーさんから
「グッチさんとこのヘナは安いけど染まりが薄いからね・・・」
年に数回、会う度にそのようなことを言われました。
ある時、取引先を教えるから「濃く染まるヘナ」を
取り扱いなさい。というようなことを告げられ
一袋100g「濃く染まるヘナ」を頂きました。
それから、私は直ぐに成分分析を依頼しました。
その結果、ヘナの偽装に配合される代表的な染料
「ピクラミン酸」が0.9%も含まれていました。
このピクラミン酸は僅か1%含有で真っ赤に染まる染料です。
この事実をFAXで送付後、電話をしたところ・・・
最後には激しい口調で「いいの、ウチのお客さんはこの色で満足されているから・・・」
ガチャンと電話を切られてしまいました。
それ以降、お目にかかっていませんが、一番の被害者は
お客様だと思いました。
お客様は美容師さんを信じて天然100%ヘナを
続けられていると思います。
その責任は重大なのです。
天然100%と表示があっても特に「インド産」「中国産」は
成分分析を行わない限り、信用は出来ません。
ウチのヘナは特別だから・・・「早く染まる」「濃く染まる」「よく染まる」
との「セールストーク」「キャッチフレーズ」にはご注意下さい。
国内の天然100%には嘘が蔓延しています。
つづく
今日もご覧頂きありがとうございます。