完全保存版20:1CL匠の技から2度染め
20:1CL後、ヘナ
2017.02.03
【完全保存版20:1CL匠の技から2度染め】
お客様が美容室で「ヘナ」をお願いします。とオーダーされても
現状では90%以上の確率で染料配合のヘナ
(私はヘナと表現したくありませんが・・・)
を使用されます。
お客様に対して染料が数%入っています。と
伝えるサロンも少ないのです。
残念ながら、まだ多くのサロンが本当のヘナのことに
ついての知識がありません。
材料屋さんが「よく染まるヘナです」と納品された
染料入りの粉を温湯で溶いて何の疑問も抱かずに
塗るというだけのことです。
この染料には①「ジアミン類(酸化染毛料)」と「酸化剤」
これはもっとも人体に有害であると思われます。
次に②直接染料配合のヘナとインディゴミックスパウダー
③上記の直接染料配合パウダーに酸化剤を含む水で溶く。
この酸化促進に使用されているのがブロム酸塩(有害物質)です。
①と②の差は大きく ①はカブレる可能性が非常に高い。
(私は100%カブレます。)
しかも①は30分でしっかり染まりますが、
こちらのモデルさんのように
真っ黒に染まるのです。
30分でしっかり「焦げ茶色」「黒色」に染まる「美容室でヘナ」
と呼ばれているモノに天然100%ヘナはありません。
モデルさんを一目見るなり、「自然な黒(黒褐色)」より濃い
真っ黒に見えましたので、少し明るくしてみませんか?
とお誘いしてみました。
ただし、時間は3時間以上、4時間ほど掛かる可能性があります。
と予告して、承諾を得ています。
上記の表、C/D/Eは明るくならない。と判断しお断りした方が賢明です。
先ずは毛髪履歴を把握します。
ケミカルヘナを一ヶ月半毎に続けた場合。サロンに於いて根元
リタッチを行っていても、この黒さから相当重複しているものと
判断しました。
ケミカルヘナの正体はアワル(無色)+ジアミン類+酸化剤です。
真っ黒のケミカルヘナの場合、35%ほどがケミカルで65%
がアワルです。
つまり、インディゴが含まれていない場合は明るくなる可能性
があります。インディゴ配合の場合は明るくすることを断念する可能性も
否定できません。
あらゆるリスクを施術前にお客様へお伝えします。
使用するものはLT(ライトナー)、6%OX、AAP(塩基性アミノ酸)、増粘剤(CMC)
A~Eは毛髪に与える影響の違いです。
Aは4~7レベルまでダメージ最小のクリアカラーです。
Bは6~11レベル、Cは7~12.5レベル、Dは7~12.5レベルですが
Cより早く明るくなります。Eも7~12.5レベルで最も早くリフト
するパワーがありますがある程度のダメージも与えます。
今回は「B」を使用して脱染します。
塗布の順番は、まず①毛先に塗布し、加温10分放置で
明るくリフトするかどうかをチェックします。
ここで全く明るくならない場合は、脱染を断念します。
少しでも明るくなれば②→③へと塗布を進めます。
Before
熟成HQヘナ40分自然放置→プレーンリンス
根元 紫紺塗布、30分自然放置→シャンプー
とても、お若く変身されました。根元の緑茶色は
2~3日後に濃い茶色へと変化します。
所要時間3時間15分
今日もご覧頂きまして有り難うございます。