【保存版】ノーマルヘナとHQヘナとの違い
ヘナ事情
2016.10.18
【ノーマルヘナとHQヘナとの違い】
インドKEO社独自の手選別ヘナの製造工程を
詳細解説します。
インド ラジャスタン州 ソジャットのヘナファーム
低木ヘナで地平線が見える広大なヘナ畑です。
ヘナの木です。年に二回、3~4月、9~10月に刈り取られる
二期作です。半年で70~90cmに育ち刈り取りを繰り返します。
この鎌で刈りますが半年でも大きくは小指ほどの
太さまで成長しますので、一回では刈れず
数回、鎌を入れます。
刈り取られたヘナの枝はこの場で乾燥します。
ここは砂漠地帯なので数日で乾燥完了します。
充分乾燥したヘナは枝を持って振ると
パラパラと下へ落ちます。
ここは乾燥したヘナの葉を集める場所です。
後方に枝のみが大量に積み上げられています。
乾燥したヘナは麻袋に詰められ
近くにあるヘナマーケットに隣接する工場へと運び込まれます。
麻袋の中身はこのように
ヘナの葉と枝と種、砂漠の砂、その他の不純物が含まれています。
ソジャットのヘナ工場に高く積み上げられた
新鮮なヘナ葉です。
まずは砂漠の砂を取り除きます。
この後、大きな枝を取り除くために
強風を吹き付ける工程があるのですが
画像がありません。
これが機械選別機です。大きな円筒状のメッシュフィルターが
回転しています。
機械選別機を通したヘナ葉です。
ここまでの行程は世の中に出回っている
ヘナ全てに共通します。
ヘナは栽培からここまでは国が管理していますので
契約農場などは存在していません。
ヘナの品質はいくつかの等級で分かれていますが
ここでは最上級のヘナ葉を加工しています。
【ノーマルヘナ】の場合
壁一つ隔てた隣のグレインダー(製粉機械)で
その場で粉末に加工されます。
それから麻袋に詰められて700km離れたデリー郊外に
あるヘナ工場へと運ばれ、パッキング(袋詰め)され
ラベルシールを貼り、出荷されます。
「ノーマルヘナ(ナチュラルヘナ)」
日本国内にて販売されている良質のヘナとは
最上級のヘナ葉を機械選別により分別されてものです。
ノーマルヘナの場合、不純物が15~20%含まれていること
は15年ほど前に分かっていました。
KEO社では当時(12年前)グラインダー(300万円~)を備えることが
出来れば手選別により、更に高品質なヘナ葉のみに分別できると
考え、それを目標に企業努力を積み重ねました。
そして、8年前、KEOでは社屋の新規移転に伴い
グラインダーを導入、手選別による不純物の選別を開始
HQヘナが誕生しました。
この状態でKEO社は購入し
機械選別をすり抜けてしまった枝等の不純物を
目視で手選別しているのです。
KEO社の手選別ヘナはこうして作られています。
メッシュのフィルターで大きな不純物を取り除き
それでもすり抜けてしまった不純物を手で選別します。
根気の作業が続けられています。
そして分別された純度の高いヘナ葉が
KEO社備え付けのグラインダーにより
微粉末加工されて完成するのです。
ノーマルヘナにはこのような不純物が15~20%
パウダーの中に含まれている。
一方、HQヘナは手選別により高純度のヘナを
世界で初めて実現したということです。
他社がグラインダーを導入しない理由は
コストの問題に加え、製品がノーマルヘナの場合
10トン出来上がっても、手選別により2トンは廃棄され
HQヘナは8トンとなります。
インドではそこまでの先行投資と品質を求めないのが現状なのです。
手選別ヘナは私たち日本人ならではのニーズと発想で
実現できたのです。
2016.10.13撮影
KEO社の社員さんに感謝し、これからも大切に使わせて頂くことを
改めて誓います。
今日もご覧頂きまして有り難うございます。