世界最高品質ヘナのコダワリその3【6段階の不純物除去】
ヘナ事情
2023.12.30
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【 6段階の不純物除去 】
今回は如何に不純物を取り除くか・・・についてお伝えします。
長文になってしまいますが、どうぞ最後までお付き合い下さい。
インドのヘナ作りは前回、お伝えしました。
そのインド産の中でもKEO社の手選別ヘナは
他のインド産と比べて高品質です。
インドKEO社の手選別ヘナはOEMで日本国内に5~6社販売されています。
前々回にインド産ヘナの収穫から自然乾燥~葉落とし~ヘナ市場まで解説しました。
風力選別中です。これで大きな枝とヘナ葉を分けます。
↑右側の機械は砂を取り除く機械です。しかし、完全に砂を取り除くことはできませんのでインド産のヘナには0.2%程度の砂が含まれています。
↑左側の機械はタネを取り除く機械です。ナチュラルヘナとかノーマルヘナと呼ばれている一般に出回っているインド産ヘナのほとんどが、この状態で粉に加工されます。
しかし、風力選別、手選別ではどうしても取り除けない不純物があります。
特に国産の場合、無農薬であれば虫の幼虫、繭、虫の巣、カタツムリ、毛虫、蛾の幼虫などの不純物も完璧に取り除く必要があります。
上の画像をよくご覧下さい。
KEO社の手選別も5から10mm程度の小さな枝は取り除かれていないのです。
枝やタネにもローソン染料(ローソニア・アルバ)は含まれていますが0.04~0.06%程度であることから徹底的に取り除くことでヘナパウダーに含まれるローソン染料量は増えて濃くなります。
インドKEO社の手選別ヘナのローソン含有量は1.8%です。
これは外国産のヘナの中ではトップクラスです。
インド産ヘナのローソン色素含有量の平均は1%といわれています。
沖縄産 美らヘナのローソン色素含有量は3.2%です。
このローソン色素含有量3.2%は世界最高品質であることを証明しています。
少し長くなりましたが、ここからそのコダワリを解説します。
葉落としを終えた状態です。
沖縄県うるま市美らヘナファクトリー内部です。
【 6段階不純物除去 】で徹底的に不純物を取り除きます。
①風力選別機にヘナ葉を投入後、目視、手作業で不純物を取り除いています。どうしても機械任せでは取り除けないものがあるのです。
②風力選別で取り除かれたタネ、枝、虫類、サナギ類
③花芽除去
花芽と私たちが呼んでいる花が咲く前と花が落ちてタネになる前の状態のことです。
この花芽は乾燥させると手選別できません。
そこで、私が考案した方法で完璧に除去しています。
④プレカッターのフィルターに残る不純物
粉砕機に通す前に二次乾燥を終えたヘナ葉を3mmにカットする
プレカッター内のフィルターで取り除かれる不純物です。
このフィルター前には強力な磁石があり、金属が含まれていると
ここを通過する際に磁石にくっついて取り除くことができます。
(過去に小さな金属の屑が混入していることがありました。)
⑤プレカッター通過後の3~10mmの細かい枝除去
この機械は公開していません。弊社オリジナルです。
⑥最終フィルター
3mm未満の枝、葉脈を除去する。
最終フィルターに残る微細な枝と葉脈です。
勿体ないようですが処分します。感触はザラザラしています。
デジタルスコープでみるとよく分かります。
冷却式超微粉末粉砕機でヘナ粉にしたあとに最終フィルターを
通すことで微細な枝と葉脈を取り除くことができます。
インド産ヘナを人差し指で厚み1cmほどはさみ取り、指をこすり合わせて下さい。
このようにザラザラした部分が残ります。
これは100メッシュ、150ミクロン程度の粒度である証です。
同じように美らヘナ(うるまヘナ)を人差し指と親指で1cmの厚みで取り、こすり合わせて下さい。微細なヘナは指紋の中に入り込み何も残りません。これが300メッシュであり45ミクロンの粒度です。
今日も長文を最後までご覧頂きましてありがとうございました。