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国産インディゴのコダワリと染毛テスト

美ら藍/沖縄RQインディゴ

2022.09.27

こんばんは!今日は東京ヘナ塾でした。
モデルさんは3名、その中のお一人はヘナを初めて体験されました。
後日、レポートしたいと思います。

 

【 国産インディゴのコダワリと染毛テスト 】

 

 台風対策で緊急刈り取りを行ったインディゴのパウダー加工が終わり、染色テストを行いました。インディゴの加工には特に気を使います。

 

刈り取りからダブル乾燥工程、粉砕から最後のダブルフィルター(目の細かい2段階のフルイ通し)と気が抜けない工程です。

 

ヘナよりインディゴの方がセンシティブで温度、特に湿度管理がパウダーの出来を左右します。雨が降った直後に規定以上に湿度が上がると微細なフルイが通りません。常に湿度を20%台に保つ必要があります。インディゴ加工室に人が一人でも入ると呼気に含まれる水分で直ぐに湿度が上がってしまいます。それを見越した湿度管理が要求されます。

 

規定の湿度を確保するために出入り口を二重にして必要最小限の入室をするように工程スケジュールを調整しています。

 

インディゴは他力本願では、高品質を維持する事は困難でしょう。空気に触れることで起こる酸化、太陽光やLEDライト等の紫外線、光などでインディゴはすぐに変化します。
インディゴ専用の加工コンテナの設置している2台の除湿機のフィルターに付いていたインディゴパウダーです。この場所は日陰ですが2時間後には、既に緑色では無くなっています。

 

インディゴパウダーの保管についても、袋を開封したら、可能な限り空気を抜くこと、そして冷暗所、最も良い保管場所は低温、低湿度の冷蔵庫内です。インディゴは特に顕著ですが、ヘナにも同じことが言えます。ヘナパウダーは頻繁に使用しますが、インディゴ使用の間隔が開く場合は冷蔵庫保管をお薦めします。
この毛束は人間の白髪の染まりに最も近い人毛毛束です。私の経験から市販されている人毛白髪、ヤク毛、馬毛は染まりやすく、参考にならない場合がほとんどでした。日本人の太い、硬い、しっかりとした白髪を想定した染毛テスト白髪です。

 

毛束を国産インディゴにしっかりつけ込んで60分自然放置しました。
60分後の状態です。酸化により表面の空気に触れた部分のみが変色しています。空気に触れていない内部はグリーンのままです。
プレーンリンス直後の毛束の色は、薄い着色にしか見えません。
インディゴはプレーンリンス直後の処理に違いがあります。
左側はプレーンリンス直後にドライしています。
右側は水に浸したまま30分自然放置します。
30分後、水に浸した毛束は、すでにインディゴブルーになっています。
Before、After共通で左側はプレーンリンス直後にドライ。右側はプレーンリンス後に濡れた状態を30分保っています。これを「さらしタイム」と表現しています。インディゴ塗布後、放置タイム60分については、染まり難い毛髪想定です。

 

それに毛髪はこの毛束のように毛と毛がくっ付いていません。人頭であれば毛根と毛根の間は数ミリ開いていますので染まりやすいのです。可能な限り、人毛の状態に近くなるように毛束は平面に加工しています。

 

今日もご覧頂きましてありがとうございました。