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堆肥と肥料の違い。その2

美らヘナ®/沖縄産ヘナ

2021.02.03

前回の続きです。堆肥につては前回、解説したとおりですが、今回は肥料について、正直、私は農業従事者としては日が浅く化学肥料と腐葉土というワードは耳にしていても、その目的、用途については無知でした。

 

皮膚も爪も毛髪も原材料は全て口から摂取された食物の栄養素 タンパク質が分解されたアミノ酸を主原料に、それを再構築するためのビタミン類ミネラル類が不可欠というように、植物にも全く同じことが言えます。

 

【摂取しなければならない重要な3つの要素】
植物が生きていくために、摂取しなければならない栄養分を「必須要素」といい、17種類あります。そのなかで肥料として施す必要があり、重要なのが、「肥料の三要素」と呼ばれるチッ素(N)、リン酸(P)、カリ(K)の3種類です。

 

植物の生育に最も大きく影響する要素が【チッ素】です。

 

チッ素は、植物の体を形作るたんぱく質や、光合成に必要な葉緑素など、植物体の中で大切な働きをする物質の構成元素として重要です。葉や茎などの成長に欠かせず、植物の体を大きくするため、「葉肥(はごえ)」といわれます。

チッ素が不足すると、下葉に含まれるたんぱく質や葉緑素が、旺盛に生育している株の先端のほうに送られるため、下葉から黄色くなってきます。株の生育が衰えて葉が小さくなる、分枝しにくい、草丈が伸びないといった症状も現れます。

逆にチッ素が多すぎる場合には、葉色が濃い緑色になり、茎や葉ばかりが茂って、花や実がつきにくくなります。また、植物体が肥満化して軟弱になるため、病害虫の被害も受けやすくなります。

【開花・結実を促すリン酸】
リン酸は、遺伝情報の伝達やたんぱく質の合成などを担う核酸(DNA、RNA)の構成成分として重要です。開花・結実を促すため、リン酸は「実肥(みごえ)」といわれています。ほかに、植物全体の生育、枝分かれ、根の伸長などを促す働きもあります。

リン酸が不足すると、下葉から緑色や赤紫色に変色し、株の生育が衰えてきます。開花や結実に加え、実の成熟が遅れて収穫量が減ったり、品質が低下したりします。
逆にリン酸が過剰な場合は、直接的な症状は現れにくいのですが、土壌病害が起きやすくなります。

【根の発育を促進するカリ】
「根肥(ねごえ)」といわれるのがカリです。植物内では、水に溶けるカリウムイオンの形で存在しています。葉で作られた炭水化物を根に送り、根の発育を促すほか、植物体を丈夫にし、病気や寒さなどに対する抵抗力を高める働きがあります。
カリが不足すると、下葉の先端や縁から葉が黄色くなって葉が枯れ始め、果実の品質も低下します。
逆にカリが過剰な場合は、過剰症状は現れにくいのですが、マグネシウムが吸収されにくくなります。

 

これに加え、前回、解説した堆肥を施し、土壌をフカフカに改良し、これらを実践継続することにより、素晴らしいヘナが育つのです。自然相手の農業ですが人の手と時間を惜しまず費やすことにより、至高のヘナを作ることが出来ることを身をもって実感しています。

 

今日もご覧頂きましてありがとうございます。