2020自社ヘナ畑に関する報告/エムテック(有)
美らヘナ®/沖縄産ヘナ
2020.06.04
うるま市宮城島崎原ヘナファーム550坪ヘナ木550本
2019年8月16日地植えスタート9月19日地植え完了
同宮城島ヌチマース近隣ヘナファーム300坪ヘナ木297本
地植えの際、堆肥を使用、刈取直後に追肥を行った。
2019年9月16日地植えスタート10月10日地植え完了
ヘナ苗はタネから育てた苗30%と挿し木苗70%を地植え
へナ畑総面積850坪に対し ヘナ木847本
宮城島では2019年9月から初収穫の2020年4月半ば迄に風速20m以上の強風が14回(内、台風5回を含む)強風の度に苗が飛ばされて毎回被害に遭った。(崎原ヘナファーム)
2019年9月から11月にかけて毎回20〜50本のヘナ苗に被害があった。
2019年9月当初は畑に常駐者が居なかったため、2週間毎の来沖の際に飛ばされた苗の被害にショックを受けた。その都度、毎回、新しい苗に植え替えを行った。
被害にあった苗は2020年3月迄に300本を超えた。つまり全体550本の半数を超える被害があった。特に順調に成長していたヘナが強風で飛ばされてヘナの木がすっかり枯れている状態を目の当たりにするのが辛かった。
Photo:大量の雨が土を柔らかくし粘土状になり、強風により挿し木苗が
大きく前後左右に揺さぶられ、根こそぎ飛ばされ被害に遭った。
強風雨の被害に遭った苗は決まって挿し木苗であった。挿し木は上部が大きく育つに対して、根が短く、強風雨の際にその影響をもろに受けてしまった。新たに植え替えた苗も挿し木苗であったため、同じ場所で数回被害に遭うという悪循環であった。これはヘナの師匠の南部南風原町のヘナ畑とは異なる環境であったと後に反省することとなった。南風原町は海に面していない内陸であり、風の影響を受け難い土地である。
Photo: 挿し木苗
当時の目標は9月末迄の地植えを完了すれば7ヶ月後の2020年4月に初の収穫が可能であると気持ちが焦っていた。種からの苗作りは6〜7ヶ月ほど掛かるが挿し木の場合は3〜4ヶ月ほどで地植えが可能になるため挿木を優先したという事が誤りであったと反省しています。
今回の収穫量は当初の予定の15%程度であった。
崎原ヘナファーム2020年4月14日初収穫 総量12.7kg
ヌチマース近隣 ヘナファーム2020年4月21日初収穫 総量4.7kg
【今後の課題】
新たな契約ヘナファームを手伝う際には
①全面マルチ
②タネからの苗、もしくは挿し穂苗(現在実験中)を地植え迄にしっかり育てる。
Photo:種から苗作り
Photo:挿し穂の研究
宮城島については強風雨の影響が大きい事を常に考慮する。
宮城島の土壌についてはヘナ栽培に適しており、収穫したヘナの染まり、感触共に南風原の琉球ヘナと同等の品質であった。
以上 報告いたします。
エムテック(有) 代表取締役 江口 照久 (ヘナ伝導師グッチ)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
思えば、少々、自分の中に焦りがありました。師匠の南風原町のヘナ畑には現在、収穫量の限度がある。その為、新しいヘナ畑を作ることが急務であった。ずっとその事が頭にありました。
しかし、その事がモチベーションにも繋がっていたことも事実です。
真夏の沖縄は本当にジリジリと焼け付く暑さ、太陽光は強いが内地の様に35〜39℃などということにはなりません。それは常に海風が吹いて気温を下げているため、最高気温は33℃までなのです。
その為、夕方4時からの仕事始めで明け方5時〜6時終了の繰り返しだった。“疲れた”と口に出すことはほとんど無かった。強風雨の中、びしょ濡れになっても1〜2時間で乾く、また、雨が降る。真夏でも夜のびしょ濡れは寒さを感じる。でも、そんなの平気だった。
畑仕事は背筋胸筋、腹筋が鍛えられて、脂肪は燃焼して筋力も向上して痩せた。それでも今年に入って体重は少し戻ってしまった。それに、強風雨の影響が治まってから、気持ちが緩んでしまい、身体のあちこちに痛みが出てきた。本当に不思議だ。賢明に植え替えをしていた頃は、身体の不調などこれっぽっちも無かったのに・・・。
内地でヘナ塾、2週間毎に沖縄入りし、空港から一時間半掛けての車の移動の際に頭の中はヘナの状態のことだけが毎回、浮かびます。それは現在でも変わりません。宮城島のヘナ畑に直行して、毎回、大きなショックを受けていました。今でも毎日、日照時間、風向、風量、気温、雨量はチェックを欠かしません。
心配事は「雨が降らない」「風が強い」「気温が低い」この3つです。
特に雨量と強風は、離れていると、気を揉んでも、どうしょうもないのですが一喜一憂の毎日でした。
ヘナ苗に毎日、「チバリヨー」と声を掛けていますが、本当に順調に30cm程、育っていた苗が強風で抜けて飛ばされて、畑の端まで飛ばされて無残にも枯れているのを何度も目の当たりにしました。
記録に留めようとも思いましたが、悲しすぎてスマホで撮影する気にもならないのです。
ゴメンね、ゴメンね、折角ここまで頑張って大きくなったのにゴメンねっ。と詫びるしかありませんせした。いつもそばに居て面倒見る事ができない事に無念さが残りしばらく笑顔になれないのです。
孤独の戦いでした。
いつも沖縄にお手伝いに来て下さる佐賀のティラさんには本当に感謝しています。